2025.05.25人間関係
「なんでもいいよ」の先にあるすれ違い

目次
- ○ 気遣いのように見えるけれど…
- ○ 【言った側の心理】なんでもいいよ
- ○ 「いいひと」でいることを望む
- ○ 【言われた側の心理】なんでもいい…?
- ○ いい人に見られようとする
- ○ すれ違いが起きる理由
- ○ 潜在意識のクセをゆるめるには
気遣いのように見えるけれど…
「なんでもいいよ」というやりとりは一見、
平和なコミュニケーションのように見えますが、
その裏では…
互いのおもいのズレや潜在意識のクセが、
そっと顔をのぞかせていることがあります。
「言った側」「言われた側」
それぞれの心理を比較しながら、
そのすれ違いがどう起こるのか、
潜在意識の視点も交えてまとめてみました。
【言った側の心理】なんでもいいよ
① 相手に気を遣っている(優しさ・遠慮)
相手の希望を尊重したい
自分の希望を言って場を乱したくない
② 本音がわからない、または出せない
自分でも「どっちがいいのか」が曖昧
「これがいい」と言って否定されたくない(傷つくのが怖い)
③ 決定の責任を負いたくない
選んだ結果に対して文句を言われたくない
後悔したくないから決定を人にゆだねたい
「いいひと」でいることを望む
潜在意識に「自分より他人を優先するべき」
「合わせておけば安全」といった、
自己抑圧のプログラムがある場合が多く、
「いい人でいなきゃ」という、
無意識のおもいこみが背景にある可能性あり。
【言われた側の心理】なんでもいい…?
① 本当に何でもいいの?と困惑
「本音はあるんじゃないか?」と探ろうとする
「ちゃんと聞いてくれてないのかも」と不安を感じることもある
② 自分に全部ゆだねられてプレッシャー
「もし相手の期待と違ったらどうしよう」と不安になる
「選んだ責任を背負わされたよう」な気分になる
③ 距離を感じる、心が通わない感覚
「こちらに委ねすぎでは…?」と不満や不信感につながることもある
いい人に見られようとする
「相手の気持ちを察さなければ」
「自分が頑張らなければ関係が壊れる」という、
過剰な責任感や共依存的傾向が影響する場合もあります。
すれ違いが起きる理由
言った側は「相手を思ってゆだねたつもり」
言われた側は「丸投げされた」と受け取る
お互いに気を遣ったつもりが、逆に、
相手に「無関心」や「責任」の押しつけとして伝わってしまうことも。
このズレが小さなストレスや不満の積み重ねとなって、
やがて人間関係にひびが入る原因にもなりえます。
潜在意識のクセをゆるめるには
「本当はどうしたい?」と自分に問いかけてみる
曖昧な返答をやめて小さな意志表明から始める
(例:どちらかといえば○○かな)
お互いがちょっとずつでも、
本音を伝えることを意識することによって、
無意識に生まれていたズレが整い、
以前と比べて「互いの関係性」がラクになっていきます。
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