目次

• ○  大切に思うからこそ芽生える罪悪感
• ○  「どうしてしなかったんだろう…」と感じる時
• ○  罪悪感に縛られないために
• ・今自分ができることは…？
• ○  大切なのは「今からどうするか」

大切に思うからこそ芽生える罪悪感

「あのとき、ちゃんと話を聞いていれば…」
「もっと気にかけていたら、早く気づけたかもしれない…」


家族のことを思うからこそこんな、
後悔の気持ちを抱いたことがあるかもしれません。


でも日々忙しく過ごしている中で、
すべてに完璧に応えるのは難しいもの。

今日はそんな 家族に対する罪悪感 を取り上げてみます。

「どうしてしなかったんだろう…」と感じる時

Bさん（30代）は、仕事に追われる毎日を送っていました。

ある日、母親から電話がかかってきましたが、
「あとでかけ直すね」と伝え、そのままに…。

数日後、母親が体調を崩していたと知り、
Bさんは後悔の気持ちに襲われました。


「あのとき、ちゃんと話を聞いてあげればよかった…」

「私がもっと気にかけていたら、早く気づけたかもしれない…」

罪悪感に縛られないために

こうした気持ちを抱くのは、
それだけ家族を大切に思っているから。

でも、そのおもいが 「過去の後悔」にばかり向かうと、
心が苦しくなってしまいます。


Bさんは次のように考え方を変えてみることにしました。

今自分ができることは…？

① 「できなかったこと」ではなく「今できること」を大切にする
→ 「もっと早く気づけばよかった」ではなく「今からこまめに連絡しよう」と切り替える


② 「完璧じゃなくていい」と認める
→ すべてに応えられなくてもできる範囲で気にかけることが大切


③ 「罪悪感をエネルギーに変える」
→ その気持ちをこれからの行動につなげる


Bさんは、「短くてもいいからこまめに連絡しよう」と決めました。


結果的に以前よりも母親とのつながりが深まり、
「前よりも心が通じ合えている」と感じるようになったのです。

大切なのは「今からどうするか」

罪悪感は、「もっと大切にしたかった」という 優しさの裏返し です。

その気持ちを責めるのではなくこれからの行動に生かすこと で、
後悔は安心に変わっていきます。

もしあなたも似た経験があるなら、
まずは「今できること」をひとつ　やってみませんか？


それが家族とのつながりを深める第一歩になるかもしれません。