ブログblog

2023.03.20潜在意識

被害妄想が過ぎると「妄想」だけには収まらない

目次

被害妄想にとらわれている時の注意点

日本潜在意識コミュニケーション育成協会の森口です。

被害妄想というのは、

被害の証拠がないのに、

自分に被害、もしくは被害が及ぼされていると、
確信している妄想 のこと。

(Wikipediaより)

ちなみに被害妄想には「型」があるんですが、
あなたはご存知でしょうか。

被害妄想には「型」がある

・自分はひどい扱いを受けていると、
そう考えがちな「被害型」と、

・自分は特別だ、偉大なる指導者だと、
そう考えがちな「誇大型」、

・ストーカーなどにもよくある、
私は○○さんに愛されているとそう思いこむ「被愛型」、

・身体の感覚異常をともなう「身体型」、

・配偶者や恋人が不倫している、
不貞を働いていると病的に執着する「嫉妬型」

ピンとくるもの、あるでしょうか。

境界線が薄れてしまう怖さ

私たち人間には「想像する力」があるので、

イマジネーションを膨らませるのはいたって普通、
なんら問題ないんです。

妄想族なんて言葉もあるくらいですしね。

ただ、
イマジネーションがいつしか現実味を増し、

境界線がうすれて本当だと思いこんでしまう。

そうに違いないと思いこみ、

対象者への批判や攻撃、
エスカレートしたのちに暴力にまでなってしまうと問題です。

妄想族も過ぎれば警察沙汰になりますから。

自分の心の傷を相手に「償わせる」という発想

イマジネーションがいつしか現実味を増し、
境界線がうすれて本当だと思いこんでしまう。

そうなると、

人間関係のトラブル、どころか、
大変な騒ぎにもなりかねません。

想像にひたる、それにより、
モチベーションが上がる、関係性が改善する、

それならば、よかったねという話なんです。

ところが、

妄想により心(精神)のバランスが崩れたり、
過度なコンプレックスとからみあってしまうと、

自分の心の傷を対象者によって償わせるという、
そういう発想になってきますから。

相手に償わせるためにも、

やけに正論を叫び出したり、
法を盾に牙をむくという、

そういうことも実際に起こってきます。

頭ごなしに否定すると問題は大きくなる

どちらかと言えば、
いきなりその状態になるというより、

その「前段階」というものがあるはずなので、
なんらかのことがあったと思うんです。

しかしながら、

そこでもうまく軌道修正できなければ、
さらに不満がうずまきストレスがかかります。

そして沸点に到達すると…。
ある日突然牙をむくように見えるかもしれません。

そうなるともう関係者からすれば青天の霹靂で、
おどろくかもしれません。

なに?!急にどうしたの?!と。

まわりからしたらそう見えるんですけど、

当の本人からしてみたら今だけじゃない。
今日だけじゃない。

たまりにたまったもの、
今までのこと、すべての事、

さらには、

その人の中だけで通用する、
「筋」の通ったなにかがありますからね。

まわりからしたらたとえ、
え…?と思うようなことであったとしても です。

そういう状態の人を、

あからさまに頭ごなしに否定すると、
火に油を注ぐようなことになりますから、

要注意です。

問題の「核」をみつける

こうなるまでには、
きっと何らかの事情があるんだろうという、

そういう視点から、

相手の背景を理解してあげようとする、
その姿勢を見せないことには、

相手はさらにヒートUPするばかり。

正論を振りかざす、
法を盾にとる、
妄想を事実、現実だと思いこむ。

どうやら妄想が前提となっているようだ、
そういう時ほど、

相手を頭ごなしに否定するのは危険かもしれません。

よくある事例としては、

こちらは否定しているつもりはないけど、
相手が否定だと受けとめる、牙をむく、

こういうことが多いので、
関係者は困惑してしまうんですが、

核となっている部分は、

孤独感や疎外感、
劣等感や自己卑下 だったりもしますので、

そのあたり配慮する必要があるでしょう。

まとめ

・妄想というものには「型」があるということ。

・誰しももっている想像力が、
現実との境界線をなくした時に弊害がおこる、

・ある日突然そうなるのではないということ、

・正論をはく、法を盾にとるには、
それなりの背景や理由があるということ、

・問題には「核」があるということ、

この前提があるかないか、知っているかどうかで、
相手の見方って多少変わってきます。

大難を小難に、小難を無難に。

すくなくとも火に油を注ぐことは、
回避することができるのではないでしょうか。

想像力がすぎて現実との区別がつかなくなると、

「自分」という枠を超えて、
「相手」「他人」にも影響を及ぼす。

「自分」の世界のみならず、
「現実世界」まで自分の妄想で塗りつぶし、

他人を巻き込む、引きずり込んでしまう。

人のふり見て我がフリなおす。

私も気をつけよう、いま軌道修正の時なんだ、
そう受けとめると、

怒りや怯えだけではなくちょっと冷静になって、
物事をみることができるかもしれません。

SHARE
シェアする
[addtoany]