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2021.07.16潜在意識

愚痴とうまくつきあっていくには?

目次

愚痴があたえるイメージ


日本潜在意識コミュニケーション育成協会の森口です。

愚痴と聞くとあなたは、
どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?

よく言われるのは、
負の感情、陰口・悪口といったもので、

どちらかといえば毛嫌いされる、
そんなカテゴリーに分類されるかもしれません。

たしかに聞いていて気持ちのいいものではないですし、

愚痴をこぼす人をイメージしても、
笑顔とはなかなか結びつきづらいでしょう。

ではその愚痴とどうつきあっていけばいいのか。
考えていきましょう。

愚痴は悪いものだという固定観念


まずは「愚痴」のとらえ方、

おおよその場合毛嫌いされがちな、
「愚痴」というものの固定観念を変える、

それが必要となるかもしれません。

愚痴って良くないもの、美しくないもの、

そうとらえている限り、
それが先入観となってしまい、

私たちはどうしても嫌悪感を抱きやすくなります。

たしかに愚痴=悪口という、
マイナスの側面があるかもしれませんが、

じつはその反対に、

愚痴には「プラス」の側面があることを、
あなたはご存知でしょうか?

愚痴=自己ケア、

言い方を変えると、

ちょっといびつで歪んだ方法ではあれど、
自分へのねぎらい・いたわり ですね。

さらには、

社交辞令としての愚痴というものもじつはあるんです。

愚痴に対する嫌悪感が激しいのは?


愚痴は悪いものだという固定観念、

しかしながらその一方では、

愚痴を肯定的に受けとめる人もいます。

ではその差はなんなのか。

それは「愚痴」の内容といった、
愚痴そのものによって生じる「差」ではなく、

その愚痴を聞く側の受けとめ方、解釈の違いによるもの。

愚痴を聞いて激しく嫌悪感を抱く人もいれば、
愚痴を聞いてもまったく動じない人もいます。

ではなぜ愚痴に否定的な反応を示すのか、

それは、

愚痴に対してやけに批判的になる時
嫌悪感などやけに心が反応する時ほど、

不安がかなり強い状態だから。

不安がかなり強く心が敏感な状態だからこそ、

耳から入る愚痴に心が反応して、
嫌悪感が出てきてしまうんでしょう。

ということは、

愚痴がどうのこうのではなく、
愚痴によって心がどう動くか、反応するか、

そちらの方がよほど重要な情報だということ。

つまり、

愚痴を聞くのが嫌なのではなく、
愚痴そのものが嫌なのでもなく、

愚痴を聞くことで「不安」を呼び覚ます、
寝た子を起こされるのが嫌だということ ですね。

不安を呼び覚まされてしまうと、

他人の愚痴であるはずなのに、
自分の愚痴ではないはずなのに、

いつのまにか我がことにすり替わって同化してしまう、

となれば、
いてもたってもいられなくなるんでしょう。

自分のなかでどんどん、どんどん、
不安が大きくなってしまいますから。

愚痴には種類がある


愚痴に対する否定的な反応、嫌悪感、不快感、

それを感じると人は、
愚痴を聞こうとはせず、門前払いしようとします。

愚痴は嫌い、
良くないものだという表現をつかって正当化する。

もしくは、

不安がゆえに聞き流せないこともあり、

なんとかその愚痴の元を、
解消しようと尽力し始めるんです。

不安の元がそこに「ある」のが落ち着かない、
さらに不安感を増幅されるのはたまらない。

だからなんとかして消し去ろうとする、
対処しようとするのかもしれません。

でもそうして解消しようと行動するとき私たちは、
不思議と自分のためと表現するよりかは、

「誰かのため」と表現しやすいんです。

正義感による愚痴の解消法

たとえば、
愚痴を言っている人が側にいるとするなら、

愚痴を聞き流すのではなく、

「それならば状況を改善しなければならない」と、
問題提起をしてみたり、

私がどうにかしてあげないととばかりに、
正義感や自己犠牲の精神を働かせるかもしれません。

そうして「だれかのため」にすり替えることで、
愚痴というものを変化させ、

不安が疼き始めることを無意識に回避するのでしょう。

ただそんな心理的背景があることには、
なかなか人は気づけません。

誰かが口にする愚痴に嫌悪感をあらわにしたり、

逆に、

自分でも気づかぬまま、
正義感や自己犠牲などの精神で、

他人の愚痴をそのまま真に受け、
私が代わりにやってあげる、言ってあげるとばかりに、

うかつに行動すると、

自分は良いことのつもりで、
正義感でやったつもりであっても、

なぜだか相手から嫌われる、
攻撃されることもあるんです。

人と人をつなげる「愚痴」


「愚痴」に聞こえるようでいてじつは、

人に合わせて言ってるだけの愚痴、
社交辞令で言ってるだけのものもあるし、

謙遜の意を込めたり、

自分に素直になれないが故に、
誰かをけなすことで自分をねぎらってる人もいます。

当の本人は軽い気持ちで言った愚痴を、
他人が真に受け拾い上げ、

改善策を練ろう、
自己成長につなげよう、

そんな理想論や正論ばかりを言われてしまうと、
煙たがられるだけ。

愚痴を「見極める」必要もあるんです。

まとめ


他人の愚痴はあくまでも他人の愚痴。
あなたの愚痴ではありません。

しかしながら、

他者と自分の境界線がゆるむと、

不安になることを過度に恐れると、

愚痴は醜いもの、悪いものだと思いこみ、
愚痴との距離感がよくわからなくなってきて、

いつしか自分が愚痴に振り回されてしまいます。

すると良かれとしてやったつもりなのに、

なぜだか自分が悪者にされてしまう、
そんなことも起こってきます。

まずは愚痴に対してあなたが、
どんな印象を持っているのかを知ること、

そして、

愚痴をこぼしている人にふだん、
どんな対応をしているのかを思い出してください。

そうすることで、

あなたが今どんな心理状態にあるかわかってきます。

そうして自分を知ることで、
愚痴を聞き流す、過剰に反応しないあなたになっていきます。

愚痴を消し去ろうとするのは無理難題。

感情を持つ人間である以上、
愚痴を一切吐かない人なんてまずいないでしょうから。

それよりも、

あなたの心のケアをしてあげること、
それによって現実はわかりやすく変わっていくのです。

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