ブログblog

2021.01.05潜在意識

疑似体験で脳を勘違いさせてあげる

目次

疑似体験によりなにが起こるのか?

人間の脳って体全部に指令を与えるくらい、
心身を常にコントロールしていて、

一見完璧にできているように見えるんですが、

じつはそんな「脳」にも、
ちょっとだけおまぬけな部分もありまして。

現実と想像の区別がつきにくい、
勘違いというものを起こしやすいという、

そんな特性もあるんです。

そのちょっと「抜け落ちたよう」にも見える部分、

完ぺきではない、
完全ではないように見えるそれもまた、

なにかで必要な機能だからこそ、
私たち人間に与えられたもの。

その機能が何のために存在しているのかを、

知っているか知らないか、
その機能をどう使うか否か、

それによってこれからさき、
私たちのまだ知らない未来において、

大きな違いが生まれてくることもあるんです。

疑似体験ってなんだろう?

実際には体験してないにもかかわらず、

イメージや五感からの刺激によって、
まるで本当に体験したかのように勘違いすること、

似せた状況に身を置くことで、
現実に起こるであろう感覚を体験すること、

それを「疑似体験」と私たちは表現します。

よくイベントとかでやってくる、
震度6を体験できる地震体験車や、

最近だとVRとかもそうですね。

五感を使って似た状況を体験すると、
実際にはそうでないにもかかわらず、

体の方はまるで、
実際体験したかのように震えたり、

冷や汗がかってにでてきてみたり。

現実に今起こっている出来事かどうかを、
しっかり認識できていないまま、

脳の方はもう体に指令を出し始めるので、

体の方ははやくもその状況下で起こるであろう「反応」をおこします。

改めて考えるとおもしろい現象ですよね。

お利口なようですこしおまぬけな脳のしくみ。

そんな誰にでも備わっているこの機能を、
私たちは知ってか知らずか日々使っているんです。

疑似体験のはずがいつしか現実へと移行する

おおよその場合は今あげたような「しくみ」などまったく考えることなく、

私たちはキャーキャー言っておもしろがるだけなので、
(地震体験車やVRのエンタテイメントなどで)

特別な時にだけ、
その機能を使っていると思いがちなんですが。

私たちが普段何気なくやっている「心配」や、

こうなったらどうしよう、
ああなったらどうしようという「恐れ」の妄想、

あれもじつは立派な「疑似体験」で。

色々考え妄想しながら、
不安という感情を呼び起こし、

ほらほらそうなるはず、
絶対こうなるはず と、

まるでもうそうなりなさいよと、
指令を与えるかのようにして、

実際に妄想が現実になったときを、
一足早くに「感じて」いるんです。

こわいよーとか、
そうなったらやだよーとね。

不安からくる妄想って結構リアル。
十分脳が勘違いするレベルの疑似体験です。

となると、
これまたちょっと厄介なことに、

イメージしたもの、
現実だと思えるくらいにリアルな想像に対して、

人は無意識のうちに、
「寄せていく」ところがあるので、

重ねて妄想する、
感情を何度も同じように動かすことをしていると、

それが疑似から「現実」へ、
フェイクから「リアル」へと、

スムーズに移動し始めてもいくんです。

疑似体験をうまく活用するには

完璧なように思える「脳」にも、
そういう機能があるんだとまず知って、

もともと備わったその機能をうまく活用したら、
実現力は格段にUPします。

よく言われる、
想像したことは現実化するというもの、

あれは奇跡でも何でもなく、

「疑似体験」をすることによって、
本当に今起こっていることなんだと、

脳に勘違いさせることができたら、

なかば無意識に勝手に自分から「寄せていく」んだから、

がんばるとか必死さを感じぬままに、

なんだかわからないけどいつの間にか実現していた、

そういうことも実際にあるんです。

だからね、考えようによっては、
思いこみが強い人は願望実現力が高いんです。

ただ、

人は苦手意識があると、
こうなってほしいという願いがあったとしても、

実現することに対して「抵抗感」を抱くので、
なかなか実現ができません。

嫌だ、苦手だというおもいが強く働きますからね。

それならばこの「疑似体験」というものをうまく使って、

苦手意識を薄れさせる、
もうすでにできている、できるんだと感じさせる、

そんなところからトライすると、
意外とスムーズに事が動き始める、

そんなこともあるんですよ。

望みを叶えるためにはまず「慣れる」ことから

彼氏が欲しいんだけどなんかちょっと躊躇する、
恋愛に対して臆病になっている人なら、

テレビでも映画でも漫画でも小説でも、
なんかの恋愛アプリでもいいでしょうね。

それらをうまく活用して、

そこで恋愛を疑似体験してキュンキュンする、
抵抗感を薄れさせていけばいいんです。

なかなか愛情表現ができないという人、
人だと恐れが勝って引いてしまうというのなら、

なにかしら愛情を注げるもの、

たとえばペットを飼ってみるもよし、
植物を育ててみるもよし、

金魚や熱帯魚を飼育してもいいでしょうね。

そうして生物に対する「距離」に慣れていく、

愛情表現をする練習も、
動物なら赤ちゃん言葉だって使えるのでいいでしょう。

そんな体験を自分にさせてあげることを許してあげて、
疑似体験をしてみるといいですね。

ちいさい子が怖いとか、
赤ちゃんが授かれば…という願いがあるのなら、

赤ちゃんや幼い子に触れる機会を作ったり、
赤ちゃん本舗(お店)に行ってみたり、

何か赤ちゃんを連想させるようなものに触れる、

そうすると、

体はオキシトシンを分泌したり、
女性ホルモンを刺激したりもしますしね。

苦手だから無理だからと、
離れる避ける逃げるよりかは、

疑似でも十分だから、
近づく触れるやってみる、そして慣れてみる。

そうすると、

脳や体や心が勝手に反応してくれるし、
勘違いも始まります。
(現実とイメージの区別がつきにくいから)。

おもしろさや愛おしさを感じていると、
心には余裕もできます、

となれば、

こうでなきゃ!が必然的に、
全部が全部じゃなくても緩んでいきます。

すると、

脳も心地よさから、
いろんなホルモンをどんどん分泌していくし、

こころとからだの整合性をとりたくて、

無意識ながらも、
言動を心地よさを感じているイメージの方へ、

どんどん「寄せて」いきますからね。

これも立派な、
心地よさ優先の願望実現方法です。

疑似体験の落とし穴

ただひとつ大切な注意点があります。

それは、

心配すること、
不安を抱くこと恐れを感じることって、

言葉にすると、

嫌なこと避けたいことの分野に、
入りそうなことではあるんだけれど、

人によっては、

心配すること、不安を抱くこと、
あれこれとり越し苦労をすることを、

心地よい、快感だと、
そう感じている人もいますので(無意識ですが)

そういう方はどちらかといえば、

不安を実現するほうの疑似体験を、
無意識のまま日頃している可能性が高いです。

だから何かといえば、
自分を「知る」って大事ですよということですね。

誰しも自分の夢や願いを叶えたくて、

あーなればいいなこーなればいいなと、
考えているつもりだし、

イメージワークや100回書き出すとか、
なんらかの努力をされてるんでしょうけれど、

意外なことにそうしながらも自覚なく、
心配すること自分を卑下すること、

自分を被害者にすることを、
疑似体験してばかりいる人も多いですし、

喜びに対して罪悪感を抱き、

不安でいる自分を保つことに安心する人も、
結構いらっしゃいます。

先入観とかではなく、
自分を過不足なく「正しく」知って、

体や心の機能を理解してうまく活用していけば、

「必死」というやりかたでなくとも、
夢実現は可能になってきます。

まずはそういう、
「疑似体験」という願望実現方法があると知る、

それを知ったうえで、

自分はいつもどんなことを、
日々疑似体験しているかを知る。

人の悪口って、ときに快感になるんでしょうけど、

度重なるとあれは、
人のことを言ってるようで、

自分のこととして脳は認識し、
徐々に「暗示化」されますから。

すると、

口にする人の悪い部分、悪口の部分へ、
自分を「よせて」いってしまいます。

そう考えると知らないって怖いですよね

まとめ

あなたが日々「疑似体験」しているものは、
あなたが本当に望んでいるものなのかどうか、

やはりなんにしても、
「知る」ってすべてのベースだと私は思うんです。

「知らない」ことが良いとか悪いとかじゃなく、
もったいない かな、言葉にすると。

ちなみに、

疑似体験の最高峰が「ヒプノセラピー」です。

神秘体験、スピリチュアル体験と、
イメージされてる方が多いかもしれませんが

こうした脳の機能をうまく利用した、
「心理療法」だということも、

ここにしっかりと付け加えておきますね。


☆アメブロでは毎日、
「潜在意識」について取り上げています。

SHARE
シェアする
[addtoany]