2020.09.17潜在意識
1人で何でもできる人になんてならなくていい
日本潜在意識コミュニケーション育成協会の森口です。
いま現在はもちろん幼少期や生まれ順などから、
だれかのお世話をすることがやけに多かったり、
お姉ちゃんだから、
お兄ちゃんだからと、
やりたいことをぐっとこらえて、
いつも自分は我慢して誰かにゆずる。
1人で何でもできることこそ良しとばかりに、
人に迷惑かけないようにと今までやってきた人ほど、
どうか耳を傾けてほしいんです。
あなたはもう十分できるので、
これ以上ひとりで大丈夫な女(男)になろうとしないでください。
誰かに迷惑をかけることなく、
1人で何でもできる人になろうと思えば、
あれもこれもそれもと、何でもできるようになるために、
際限なくあなたは「がんばる」ということを続けるでしょう。
もちろんそれが悪いわけでもないんでもないんですが、
あなたが何でもできるようになると、
あなたの周りにいる誰かが、
「得意」を発揮する場を無くしてエネルギーダウンしてしまいます。
あなたに苦手があるからこそ、
誰かの得意でもって補完するのがこの世界。
バランスが求められるこの世界では、
どこか、なにか、誰かだけがとびぬけるのは「アンバランス」を意味するんです。
ひとつのコミュニティのなかで、
うまく物事が「分散」されていれば、
そのときおそらくその状態を表す言葉は、
「協力」となるんでしょうが、
なにか、どこか、だれかに物事が「集中」していると、
「独断」や「支配」といった、
〇ではなく△の構図になるんです。
コミュニティといってもいろいろあるかと思うんですが、
社会の最小単位となる、
「家族」というもので考えるとイメージしやすいかな。
誰かだけに負担がかかると、
誰かだけが力を持つと、
誰かだけが薄くなると、
バランスって崩れますもんね。
でもそんなことよりも、
誰にも迷惑をかけないようにといった遠慮や、
バカにされたくない、責められたくないといった恐れ、
できるようになれば愛されるかも、
認められるかもという条件に翻弄されると、
バランス云々よりも、
ひとりでできるようになること、
なんでもわかるようになること、
誰にも頼ることなく自立すること、それこそが良しとなっちゃって、
気づけばバランスを大きく崩し、
家族というコミュニティ内でも夫婦仲や親子関係の悪化、
兄弟姉妹間などの不仲といったことが不思議と起こり始めるんです。
1人で何でもできる人になんてならなくてもいい。
むしろ自分のできないところを認めて、
人を頼る、任せる、お願いする、
それができる人になった方が平和って訪れます。
だってそれは、
自分はもちろん、
相手の存在を肯定的に受けとめるってことだから。
ひとりでなんでもする、できるって、
たしかに素晴らしいことでもあるんだけれど、
でもじつは、
意図せずとはいえ、
誰かの存在を拒否していることにもつながるんです。
男女関わらずどの人も、
愛されている安心と実感って欲しいもの。
ここにいていいと思える、
自分の「居場所」って誰もが欲しい。
不安なときほど子供って聞きませんか?
私のこと好き?
僕のこと好き?って。
自分の居場所、
それをそれぞれが互いに実感できているか。
あなたが1人で何でもできるようになるんだ!とばかりに、
誰も頼ることなく我慢して1人でしょい込んでばかりいたら、
あなたの周りにいる人の誰かが、
自分では役に立てないのか…
自分は助けてあげることのできない無力な存在なのかと、
自信を無くしてしまうかもしれません。
あなたはそんなこと意図していないかもしれないけれど ね。
人はどこかで誰かの役に立ちたいと、
何かを与えられる人でありたいと思うもの。
あなたがそう思うように、
あなたのそばにいる人もまたそう思っていると思えば、
何でもできる最強の人になんてなる必要は全然なく、
むしろ等身大の、
得意もあれば苦手もある、
そんなありのままのあなたであればいいんじゃないかなと。
そのほうがとても自然体で、
人間的な魅力があるんだから。
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