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2020.04.13潜在意識

自覚のないまま無意識に先入観にふりまわされる私たち

目次

私がそう思うんだから、あなたもでしょ?


日本潜在意識コミュニケーション育成協会の森口です。


私たちは目に映る出来事をきっかけにしながら、

過去の自分の体験や、経験から得た知識などを思い出し、

(私も過去は)そうだったよなぁと、
自分のおもいや解釈を何度も反芻しています。

となれば自然と、
繰り返すその解釈に慣れ抵抗もなくなっていきますから、

その人の中ではそれが正解として定着し、
いつしかそれがあたりまえという段階にまで至ります。

となればどうしても、
「ほらやっぱり!」という感情も沸きやすくなり、

きっとあの人も私同様、同じように思っているにちがいないと、自然とそう考えるようになってきます。

でもそんなふうに自分自身が先入観をとおして、物事を見ているということまでは意識が及んでいないので、

自分自身が先入観に振り回されていることも、自分の考えが正しいと思いこんでしまっていることさえも、

びっくりするくらい、
まったく気づいてはいないのです。

身近な人にほど無意識に同意を求める


痛いおもいをした、つらいおもいをした過去があなたにあればあるほど、

家族や友達など身近で思い入れのある人に対しては、

私もそうだったからきっとあなたもつらいでしょと、

先入観でもって相手のおもいを決めつけて、勝手に感情移入してしまい、

そうであるに違いないと、そう無意識のまま私たちは信じこんでしまいます。

とくに自分の子どもとなればよけいに、そうなるかもしれませんね。

大事な我が子だからこそ、つらいおもい・苦しいおもいをさせたくない。

だからこそ、

自分がかつてつらいおもいをした過去と、なにか似通っているシチュエーションを感じ取ったときには、

このままいくとぜったいにあの時のようになるに違いない!と。

決めつけともなる過剰なりきみまでもが生じてきてしまいます。

我が子と自分は別の人間なのに、同じ結末になるにちがいないと勝手に思いこんでしまうんでしょうね。

それはやはり大切な我が子だけに、優しさや恐れがより働いてしまうから。

つらいおもいをする姿を見たくはないからなんでしょう。

境界線がない人ほど相手にそのままおしつけていく


おもいこみが強い人は特に、自分のおもいを知らぬまま相手におしつけてしまいがちだとも言われています。

自分が思っていること、感じていることが間違っているとも思わないし、

自分がなにかを特別に信じ込んでいるなんて、思ってもいないからかもしれませんね。

しかしながらそういう人ほど、

たとえば何かに対して「もしかしたら…」と思いを巡らせるようなことがあれば、

いつしかそれが「きっとそうだろう」となり、

いつのまにか「絶対そうに違いない」となり、

最終的には、相手が仮に違うよと言っても「いやいやそんなはずはない」となって、


無理してるんだろうなぁかわいそうにと、
相手を勝手に憐れんだり同情してしまったり。


思いこみが強めかどうかは、なかなか自分では気づけないので、

私はそんなことなんてしていない!と思いがちでもあるんですが、

もしいま日常生活の中で誰からか「恩着せがましい」という言葉をなげかけられたり、

やってもらって当たり前とばかりに、
あなたの好意をさらっと流され腹ただしい!なんて事実が多発しているようであれば、


ちょっと自分自身をふりかえってみてもいいかもしれません。


相手が悪いとか恩知らずというよりかは、

もしかしたら自分自身の先入観が、少し暴走気味になっているのかもしれませんから。

衝撃的な出来事によりようやく崩れる先入観


私が正しい、私は悪くない!という人ほど、

自分が否定されたかのように感じた瞬間、相手を「敵」とみなしてしまって、

責めや攻撃に転じてしまいがちです。

たとえそれが相手の思いやりだったとしても、すべてきれいに跳ね飛ばしていきます。

そうしなければ、私は正しい悪くない、その考えやおもいこみを維持できなくなってしまいますから。

もちろん自分が正しい間違ってはいない、そう思うにはそれだけの理由もあるでしょうから、

そうして自分の正当性を訴えるのはぜんぜんかまわないのですが、

人の意見を跳ね飛ばしてばかりいれば当然「現実」世界は変わらないし、

かたくなに正当性を訴えるその自分の姿に気づかない限りは、

同じように「正当性を訴える人」があなたの「現実」に現れて、

まるで自分を見るかのような不快さを感じながら、気づきを促されてしまうので、

結局自分が必要以上に苦しむだけとなってしまいます。

自分を認めろ!とばかりに他者を否定し、自分の正当性ばかりを声高に叫んでいたら、

当然のことながら…まずは身近な家族がそっぽを向き始めます。

押し付け決めつけられることを人は、決して心地よいとは思いませんからね。

反発心があちらこちらに芽生えてしまうと、

人間関係はどうしてもうまくいかなくなってしまうのです。

あなたの「現実」を見れば固定観念が透けて見える


何か自分にとって不快な事が度重なって起こったときには、どうしても誰かを責めてしまいがちなんですが、

じゃあそうなる土壌はどうしてできた?と考えれば、思い当たることもきっとあるかと思うんです。

まずはそこを認めない限り現実は動きませんし、

認めない限りは自分の言動も変わりませんから、

同じようなことばっかりがびっくりするくらいに次々とあなたの「現実」で起こってきます。

言い方を変えれば、

目に映る「現実」世界を見れば、なにを自分が思いこんでいるかがわかるということ。

そう思いこんでいるからその「現実」となり、

かたくなな先入観が薄れればもうその「現実」には結びつかないということ。

逆に言えば、

いつまでたっても現実が変わらないというのであれば、

それはきっとわかった「つもり」でいるだけなのかもしれません。

まとめ


無意識って文字通り自分では自覚できずにいることなので、

気づかない限りはずっと何も変わることなく繰りかえされますし、

繰り返されることでより先入観は固定化されてしまいます。

もしあなたが「現実」を変えたいのであれば、

あなたの考えに添う意見や考えばかりを集めてくるのではなく、

むしろあなたが反発心を抱くような、

そんな新たな考えや解釈などを、積極的にあなたの世界に取り入れた方が結果としてうまくいきます。

無意識のうちに固定化されたものを、
意識的にゆるめて柔軟にしていく。

そうすることで、

あなたの目に映る「現実」世界は今までとは違うものへ、

あなたの生きやすい「現実」へと変わっていくのです。

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